$32.07
- Softcover
- 216 pages
- 190 x 258 mm
- ISBN 9784763025005
- Japanese, French, English
- Feb 2025
2026年に生誕140年を迎える藤田嗣治は、1913年フランスへ渡り、ピカソやモジリアニなどと交流しながら、独自の絵画スタイルを築き、フランスの美術界でその地位を確立するまでに至った。
しかし大きな評価に甘んじることなく、その後も次々と新たな展開を遂げて、晩年は純真な子どもたちの世界を描いた。最後の作品となったランスの礼拝堂と内部の壁画を手がけた藤田は、病により81歳で生涯を終え、今もそこに眠る。
本書は生誕記念巡回展「藤田嗣治 7つの情熱」図録の書籍化である。
書名の通り、藤田の生涯における芸術活動を7つのテーマ「自己表現」「風景」「前衛」「東方と西方」「女性」「子ども」「天国と天使」に分けて、藤田研究の第一人者であるシルヴィー・ビュイッソン氏による企画・総監修とし、その画業を紐解いていく。
また、後半には美術史家の矢内みどり氏を日本側学術監修に迎え、パリの藤田に縁を持ち、その情熱を受け継ぎ育てた日本人美術家たちを通じて、西洋と日本を繋ぐ美術史の流れを考える。
●一部日仏併記