$32.58
- Softcover
- 176 pages
- 210 x 297 mm
- ISBN 9784808711016
- 2018
・明治の末、版元・渡邊庄三郎は衰退していた浮世絵版画の技を復活させ、時代に即した「新しい版画(新版画)」を画家たちと共に創造した。本書は川瀬巴水や吉田博を筆頭に笠松紫浪、伊東深水ら新版画の名手が風景を描いた傑作を厳選。海外でも高く評価される木版画の繊細な彫りや刷りを大画面で堪能できる愛蔵版。
・主な掲載作家は土屋光逸、高橋松亭、吉田博、川瀬巴水、伊藤孝之、笠松紫浪、伊東深水。フリッツ・カペラリ、チャールズ・バートレット、エリザベス・キースら外国人作家も掲載。
・人気の高い川瀬巴水、吉田博を筆頭に、笠松紫浪、伊東深水など、新版画運動を代表する作家たちが風景を描いた作品を厳選。
目次
はじめに
序 新版画にみる風景
クローズアップ 伊東深水「近江八景」/川瀬巴水「塩原三部作」/吉田博「日本アルプス十二題」
プロローグ 渡邊庄三郎と新版画
テーマ 夜/朝・夕/雨/雪/水辺/郊外へ/富士と桜
新版画の制作工程
特集 描かれた東京/異国を描く/外国人作家の挑戦
コラム 求められた『日本的』イメージ/災禍と戦争、そして版画
エピローグ 戦後の新版画
おわりに
作家解説/作家別作品索引/「新版画」を知るためのブックガイド
西山 純子(にしやま・じゅんこ)
千葉市美術館学芸員。専門は日本近代の版画。1997年より5回にわたり、明治期末から戦後にかけての日本版画を総覧するシリーズ展「日本の版画」を手がける。他に「竹久夢二展─描くことが生きること─」「生誕130年 橋口五葉展」「生誕130年 川瀬巴水展─郷愁の日本風景」「生誕140年 吉田博展」などを企画。著書に『ToBi selection 橋口五葉─装飾への情熱』(2015年)、共著に『すぐわかる画家別近代 日本版画の見かた』(2004年、共に東京美術)がある。