$34.76
- Hardcover
- 216 pages
- 187 x 187 mm
- ISBN 9784908356407
- Japanese
- Jan 2023
2022年、私のおじいちゃん・柚木沙弥郎は100歳になった。
ただの100歳ではない。現役バリバリである。
――丸山祐子
民藝の枠を越え、アーティストとして老若男女の注目を集める染色家・柚木沙弥郎さん。
2022年10月、100歳を迎えました。
本書は、孫である丸山祐子さんが祖父の記憶、活動、言葉を書きためた「samiroノート」をベースに、101の写真とエピソードを収めたものです。
少年時代、頭上を飛び去ったツェッペリン。「ガリ勉」と呼ばれた、ちょっと思い出したくない黒歴史。戦争に翻弄された学生時代。民藝との出会い。柳宗悦や芹沢銈介との交流。がむしゃらに働いた壮年期……。
歴史的な事象を背景に、柚木さんの仕事の軌跡や家族に見せる顔など、0歳から100歳までの貴重な写真とエピソードは、まるでアルバムを見ているかのよう。
ものをつくること、生きることへの希望にあふれた一冊です。
いろいろなことがあった。
今思うと、ずーっと一本の線の上を歩いて来たように思う。
――柚木沙弥郎
◎柚木沙弥郎(ゆのきさみろう)
染色家・アーティスト。1922年、東京生まれ。 1942年、東京帝国大学文学部美学・美術史科に入学。1946年、岡山県の大原美術館に勤め、柳宗悦の「民藝」に出会い、芹沢銈介に師事し染色家に。染色のほか、版画、人形、絵本などさまざまな作品を制作・発表。国内の公立美術館の他、フランス国立ギメ東洋美術館でも展覧会を開催。
◎丸山祐子(まるやまゆうこ)
1972年、東京生まれ。2001年より柚木沙弥郎公式サイト「samiro.net」を制作、運営。2004年より家族とともに焼き菓子店「hana」を営み、沙弥郎のデザインしたクッキーなどを販売。不定期刊行冊子『hana』を編集。祖父である柚木沙弥郎の広報および仕事のサポートをしている。息子、娘、夫と4人暮らし。趣味は陶芸とピアノ。