写真誌の編集者として、写真家として、下町生活者として、昭和写真の現場を支え、見つめてきた著者による、1930年代から80年代までの写真界と世相の回想記。(「わが実感的戦後写真史」「カメラ雑誌とともに20年」「物語昭和写真史」(以上、単行本未収録)、「リアルタイム1930~1990」(未発表)、「私の写真史」を収録。)写真40点収録。

桑原甲子雄(くわばら・きねお)
1913年台東区東上野生まれ。2007年逝去。隣家の友人濱谷浩の影響で、1930年代より上野、浅草など東京下町の写真を撮りはじめる。戦後、写真雑誌の編集に携わり、『カメラ』『サンケイカメラ』『カメラ芸術』『季刊写真映像』『写真批評』の編集長を歴任。写真集に、『東京昭和十一年』(1974)『満州昭和十五年』(1974)『夢の町』(1977、以上すべて晶文社)『東京長日』(朝日ソノラマ、1978)『東京1934-1993』(新潮社、1995)ほか。著書に『私の写真史』(晶文社、1976)。